清明(せいめい)について
清明とは、万物が清らかで生き生きとした様子を表す「清浄明潔」を
訳した季語です。
初侯:玄鳥至(つばめきたる)4月5日頃
冬の間、暖かい東南アジアの島々で過ごしていたツバメが海を渡って、
日本にやってくる頃。つばめの飛来は、本格的な春と農耕シーズンを表しています。
次候:鴻雁北(こうがんかえる)4月10日頃
ツバメとは反対に、冬の間を日本で過ごした雁が北のシベリアへと帰っていく頃。
雁は「かり」とも読み、「鴈」と書くこともあります。「カリカリ」という鳴き声が
名前の由来とも言われています。
末候:虹始見(にじはじめてあらわる)4月15日頃
春が深くなるにつれ、空気が潤ってくるので、この時期からきれいな虹を
見ることができます。虹が虫偏なのは、空にかかる虹を大きな蛇と
見たてたためとされています。
旬のもの:栄螺(さざえ:魚)、みつば(野菜)、アネモネ(花)、新じゃがいも(野菜)
、十三詣(じゅうさんまいり:行事)
<栄螺>サザエは春から夏が産卵期になるので、春から初夏が
旬の時期と言われています。サザエは「小さい家」という意味であり、
「ササ」が小さいを表し、「エ」が家を表しています。
<十三詣>数え年で13歳になる子どもたちが、虚空蔵菩薩を参拝し、
知恵や福徳を授かります。子どもたちは好きな漢字を一字書いて
「お身代わり」として捧げます。
虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)について
虚空蔵菩薩は、大日如来の福智の二徳をつかさどっている仏といわれています。一般には 「智恵を授かる仏さま」として人々より信仰をあつめています。
虚空蔵菩薩の信仰は、奈良時代にはすでにさかんであったようで、若かりし弘法大師もこの 菩薩を本尊とする「虚空蔵求聞持法」を阿波の太龍岳や土佐の室戸崎などで修行されておられます。
虚空蔵とは、虚空が広大ですべてのものを包み込み蔵しているように、無量無辺の福徳や智恵を そなえ、人々に常にこの二つの徳を与えて、諸々の願を満たす大慈大悲の菩薩といわれています。
また、虚空蔵菩薩の誓願に「人には三期の厄あり。その厄災のうち、とりわけて変体の厄を除き、 智徳を与え、二世の願いを成就せしめん」という項目があります。ここでいう「変体」の厄とは、 子供から大人に変わるときのように、人間の身体が変化するとときの厄を重視して、この誓願をた てられたといれれています。
また、インド以来の虚空蔵菩薩への信仰は、星宿、日月などの星神の信仰とも深く関係をもっ ています。
胎蔵曼荼羅の虚空蔵院の主尊として、また釈迦院の主尊釈迦の右脇侍に描かれています。
お時が流れていきますね、
4月第一週の週末は桜が満開、花吹雪がきれいでした。。。
しかし、コロナの影響で花見の宴はなく、家族での花見の昼食がちらほら。
皆さん、緊急事態を乗り切りましょう。合掌(翁より)♪