多大な功徳をお授けくださる十三仏とお大師様を銘木黄楊に刻んだ傑作。【黄楊(つげ)】枕本尊『十三仏 仏龕(じゅうさんぶつ ぶつがん)』です。御仏の威光を際立たせる、神々しい彫りの仏龕を肌身離さずご携行いただくものです。
御仏の威光を際立たせる、神々しい彫り
■かの空海がいかなる時もお持ちになって歩かれていた枕本尊。厨子に納められた御仏を日々ご携行になり、ご就寝の時も枕元に置かれると、いっそうの功徳を授かると伝えられます。この五如来・一明王・七菩薩と、お大師様を工芸美術師・何勝益氏が子孫木・黄楊に刻み込んだ『十三仏 仏龕』。瑞雲とともに浄土からご来迎されたお姿を精緻に表現した傑作です。
■すべての御仏を結集させる智拳印(ちけんいん)を結ぶ大日如来を中心に、十三の仏様は持物を携え、個性的なお姿で佇みます。そして、お大師様は荘厳な様子で座し、一切の邪を砕く五鈷杵を執る有名なお姿。もちろん、それぞれの御仏の威光を際立たせる光背、木彫の限界に迫る天蓋(てんがい)は浄土とはかくたるやと思わせる美しさです。
■十三仏が初めて祀られたのは室町時代のこと。遺族が追善供養すれば、ご故人を御加護くださると信仰されるようになりました。以来、初七日から三十三回忌まで13回の法要の御本尊とすることは日本伝統の慣わしです。ご所蔵いただけば、ご先祖様は貴家の発展隆盛をご祈願くださることでしょう。
十三仏尊名・法要・役割について
お経(十三仏真言)
- 一、不動明王(ふどうみょうおう)のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
- 二、釈迦如来(しゃかにょらい)のうまく さんまんだ ぼだなん ばく
- 三、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)おん あらはしゃ のう
- 四、普賢菩薩(ふけんぼさつ)おん さんまや さとばん
- 五、地蔵菩薩(じぞうぼさつ)おん かかかび さんまえい そわか
- 六、弥勒菩薩(みろくぼさつ)おん まい たれいや そわか
- 七、薬師如来(やくしにょらい)おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
- 八、観音菩薩(かんのんぼさつ)おん あろりきゃ そわか
- 九、勢至菩薩(せいしぼさつ)おん さんざんさく そわか
- 十、阿弥陀如来(あみだにょらい)おん あみりた ていせい から うん
- 十一、阿閦如来(あしゅくにょらい)おん あきしゅびや うん
- 十二、大日如来(だいにちにょらい)おん あびらうんけん ばざら だとばん
- 十三、虚空蔵菩薩(こうくうぞうぼさつ)のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか