季節の移り変わりを表す二十四節気、春の訪れを告げる節気は、訪れる順に並べると「立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨」となります。
どんな日を清明と呼んだのか?こよみ便覧の記載を見てみると、「万物はつして清浄明潔なれバ此芽ハ何の草と志る也」とあります。
もう少し読みやすくすると「万物発して清浄明潔(しょうじょうめいけつ)なれば、此芽は何の草と志しるる也」となります。
「万物ここに至って皆潔斎なり」は、「この時期は、万物がすべて明るく清らかである」と言い換えることで解りやすくなるかと思います。
そして、ここでの「万物」は「さまざまな物」ではなくさまざまな草木と訳します。
すると「発する」は芽吹くという想像がつくのではないでしょうか。
「雪が解け、うららかな日差しの射す中、長い冬を耐え忍んできた草木が芽吹き、様々な花が咲き始める」
そんな清々しく生き生きとした季節を形容して清明と呼んだのではないでしょうか!?
というのは、個人的な解釈です。
燕がやってきて、雁が帰っていきます。
いい日本を再発見を仏壇のある暮らしの中で思う日々も、心安らぐひと時です。合掌(翁より)♪