【八十八夜(はちじゅうはちや)】 5月2日
なぜ立春から数えて八十八日目をこう呼ぶようになったのでしょう。
それは、農業に従事する人びとが多かった昔の日本社会で、ちょうどこの頃が種まきや田植えの準備、茶摘みなど春の農作業を行う時期にあたっていたからです。
昔の人びとはこの時期を「夏の準備を始める目安」ととらえていました。
「末広がり」の姿をしていることから、幸運を呼ぶとされてきた「八」の字。
その「八」の字が二つ重なった「八十八夜」は、それだけに縁起のいい日と考えられていました。
また、「八」「十」「八」の3つの字を組み合わせると「米」という字になるため、とくに農業に携わる人びとに大切にされてきたのだと言われます。
八十八夜にまつわる伝承で「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」、こんな言葉を聞いたことはありませんか?
八十八夜を迎える頃になると、天候も安定します。
この時期を過ぎれば、霜がおりるほど冷え込むことはないとされていました。
その年に最後におりる霜のことを「別れ霜」といい、また、とくに寒い地方では、こよみだけに頼って農作業の予定を立ててしまうと、思わぬ霜の被害に泣かされる(泣き霜)ことがあったのです。
いち早く芽吹いた茶葉を収穫してつくった新茶(一番茶)は、その後に摘まれる茶葉よりも栄養価やうまみ成分が多く含まれているのです。
昔の人びとは経験的にそれを知っており、「新茶を飲むと病気にならない」「八十八夜に摘まれたお茶を飲むと長生きできる」などと言い伝えてきました。(Tenki.jp)
といったことをお爺ちゃんやお祖母ちゃんに教えてもらってましたね。少し、仏壇の向こうにいるご先祖様に話しかけてみると気持ちが落ち着く気がします。合掌(翁より)♪