仏壇には毎朝ごはんとお茶を供えます。そのあと家族の人たちが、ごはんとお茶をいただくことになります。生花は枯れないうちにとりかえるようにします。
まず、仏壇の前に正座して姿勢を正し、軽く一礼します。ロウソクに火をともし、次に線香をロウソクの火でともして、香炉に立てます。鈴を2つ鳴らして、合掌します。それぞれの宗派の勤行によって、お経を唱えます。終わったらまた鈴を2つ打ちます。(最近は、住宅事情などで、椅子に座ったり、立ったままお参りすることもありませす)
足を曲げると痛いので正座できないとか、住宅事情で立って居お参りする位置に仏壇をおいている家庭もありますがどうすればいいですか?
無理に正座しなくても、姿勢を正し、軽く一礼して、ロウソクに火をともすところから始めていただいて、大丈夫です。
過去帳があれば、その日に合わせて開いておき、その日の命日のご先祖を、特別に供養することもあります。
朝供えたごはんとお茶は、夕方までに下げます。
なぜ、鈴を2つ鳴らすの?
普通は2つ打ち鳴らすことになっています。最初は軽く打ちますが、これは仏に慈悲を願うものです。2つ目はやや強く打つようにします。これは自分自身の信仰と仏への帰依の誓いを表しています。仏の心と自分の心を一如にするという意味で、鈴を2つ鳴らすのです。
宗教を問わない供養の仕方
どの宗教にも共通して行われる、最も基本的なご供養を、六種供養と言われます。
- お水を上げる(宗派によっては、お茶を上げたり、お水もお茶も上げない宗派もあります)
- ごはんを上げる
- お花を上げる
- お灯明(ロウソク)をともす
- 線香を上げるか、抹香であれば一つまみを香炉に入れる
- 合掌礼拝して、今日一日を仏とともにあることを祈る
夕方は、食事の前に、今日一日の出来事を、本尊とご先祖様に報告します。報告は無事に過ごすことができた喜びと、懺悔で、また明日への誓いでもあります。最後にお灯明を消して、仏壇の扉を閉めます。
合掌の作法
仏前で礼拝するときは、だれも、思わず手を合わせて合掌し、祈念します。合掌は、仏と合体し結ばれるということの表現とされています。
右手は仏様、左手は人間をあらわす
仏教ではみぎてが仏をあらわし、左手が私をあらわすということになっています。心を集中して、仏の心を体得させていただきます、という意味で両手を合わせるのです。すべてを仏のはからいにまかせ、真剣に生きようとするあらわれが合掌する姿ともいえます。右が智慧(慧)、左が実行(定)で、慧と定が1つになるとも言われます。
合掌することによって、心の安らぎを得て、身の心も清浄になってゆくことができます。合掌して軽く目を閉じて、静かに心をととのえ、仏の前に正座することによって、仏の慈悲の真実が感得できるかもしれません。
他家の仏壇を拝む場合は、軽く一礼したのち合掌しましょう。
仏壇の拝み方
1.朝には、お茶、仏飯、線香を上げて手を合わせます。拝みます。
2.夕方には、食事の前に拝んだら、きちんと仏壇の扉を閉めます。
3.正しい合掌の姿
きちんと姿勢を正し、肩の力を抜きます。目を軽く閉じ、心を落ち着かせて拝みましょう。